珍しく、子どもの寝る時間に帰ってきた旦那さま。
子どもはパパを見て嬉しそう。
そりゃ、パパだもんね。
これで名古屋の探偵に依頼した調査が終了したかと思うと、ちょっと気の抜ける思いだった。
調査報告は日曜日。
一番落ち着かない気持ちになったのは、意外に土曜日だったのだ。珍しく、子どもの寝る時間に帰ってきた旦那さま。
子どもはパパを見て嬉しそう。
そりゃ、パパだもんね。
これで名古屋の探偵に依頼した調査が終了したかと思うと、ちょっと気の抜ける思いだった。
調査報告は日曜日。
一番落ち着かない気持ちになったのは、意外に土曜日だったのだ。日曜日の朝、旦那さまの実家に子どもを連れて行く。
わたしは、月に1~2度回ってくる会社の電話当番のとき、いつもそうしているように。
旦那さまの実家も、いつも楽しみにしてくれていて、わたしも気持ちが楽になり感謝していた。
でも、この日は息子である旦那さまの名古屋の探偵に会って、浮気調査の結果を聞きに行く日。
さすがに申し訳ない気持ちでいっぱいだったけれど、わたしの実家に行くほどの時間もない。
心の中で謝りながら、子どもと笑顔でバイバイする。
名古屋での待ち合わせになったが、まだ待ち合わせの時間には早かったので、友達とファミレスに行く。
結果が気になって、適当な話題が見つからない。
日曜日に旦那さまがゴルフバックを抱えて出かけたことと、調査中に2回ほど帰ってきたことを話した。
友達は、それについて怒るわけでも、非難するわけでもなく、ただ柔らかい表情で聞いてくれる。
それがわたしにとって救いだった。
友達の方も、特に気を使って話題を出すわけでもないので、時々言葉を交わしながら、コーヒーを飲んで気持ちを落ち着かせる。
あまり食欲もないので、適当に会計を済ませ、名古屋の探偵さんの事務所に向かう。
約束の10分ほど前だったが、友達は遠慮なく事務所に入っていく。
そこには、ピシっとスーツを着た探偵さんが待ってくれていた。
わたしは、忘れないうちに、と、残りの調査料金の入った封筒を探偵さんに手渡し、探偵さんはそれを確認する。
確かに、と封筒を奥の部屋へ持っていき、変わりに黒いカバンを抱えて戻ってきた。
「さっそくですが・・・。」と、A4サイズの資料のようなものを取り出す。
そこには、“調査報告”と書かれてあり、思わずどきっとしてしまう。
状況からして結果はわかっていたようなものだが、結果は“黒”。
どこかで信じていた、と言えばうそになってしまうけれど、もしかしたら、本当に忙しかったのかも?と思いたい自分がいたことも否定できない。
その結果に、少なからず、ショックを受けてしまっているのだから。
ある程度、探偵さんから話しを聞いてから、じっくりと報告書に目を通すことになった。
探偵さんと友達は、仕事の打ち合わせがある、と、名古屋の探偵さんはタイミングよく席をはずしてくれる。
それが、わたしのための時間だと、わかりきっているのだけれど、そのさりげなさが本当に有り難かった。